経営計画を作成する意味

Vol.230

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門

お金のセーフティパートナー

 

東條です。

 

 

 

毎年、中小企業庁が

経営計画の策定状況について

統計をとっています。

 

対象は、

「小規模事業者」

ということで、

製造業なら従業員20人以下

卸売業・小売業やサービス業なら従業員5人以下

の会社が対象になっています。

 

 

コチラ☟
小規模事業者の経営計画の策定状況について

 

 

おもしろいなと思ったのが、

今まで経営計画を作ったことがない会社の中で、

過半数が

「経営計画書を作成してみたい」

 

という意向があることでした。

 

全体の64.4%もいらっしゃるんですね。

 

 

 

資料:中小企業庁委託「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」(2016年1月、(株)日本アプライドリサーチ研究所)

 

 

もちろん、

経営計画書を作成したいと思わない経営者も

いらっしゃいます。

 

この統計の中で

35.5%

がそうなんですね。

 

 

たしかに、

「経営計画書を作成しないと経営がうまくいかない」

なんてことはありません。

 

 

計画なしでうまくいっている会社も

たくさんあります。

 

 

経営者の経験とカンは、

とてつもない数字を生むことも

多々ありますからね。

 

 

ちなみに、

経営計画を作成したいと思わない経営者の

その理由はこんな感じです。

 

資料:中小企業庁委託「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」(2016年1月、(株)日本アプライドリサーチ研究所)
(注) 複数回答は、選択肢のうち、最もあてはまるもの上位3つを回答。

 

 

1.現状維持ができればよい

2.「計画」など大仰なものは不要

3.経営内容を熟知していれば不要

4.特にない

 

 

なるほど。

 

社長とお話ししていると

 

うちには、ビジョンとか目標とか、たいそれたものはありません。
会社がある程度存続して、会社の仲間がそれなりに食っていけたらいいかな。
現状維持で構いません。

 

という話もよく聞きます。

 

 

会社である以上、

拡大しないといけないとか、

利益をたくさん出さないといけないとか

 

決まっているわけじゃありませんから。

 

 

その会社ごと、経営者ごとの方針があります。

 

 

経営計画を立てないといけないなんて

決まりもありませんから。

 

 

 

仮に、経営計画を立てなくっても

経営者ご自身が、会社のことを

めちゃくちゃ考えていて、

 

 

経営者の考えを

日々の中で、組織に落とし込めていれば

十分だと思うんですね。

 

 

 

 

経営計画を作成することは、

経営計画書そのものはもちろん

その過程にも価値があります。

 

 

会社のことを徹底的に考え尽くし、

これを数字に表したのものが

「経営計画」です。

 

これを言葉にしたものが

経営理念、クレド、ミッション

と言われるものです。

 

 

 

経営者の思考や想いを

数字言葉に表すことで、

 

会社の方針や目標を明確に

社員たちに見せることができます。

 

 

 

経営計画を立てる中で、

まずは、社長自身が会社のことを

めちゃくちゃ考えます。

 

 

会社のことをじっくり考える時間って

案外とっていないものです。

 

日々の仕事に忙殺され、

どうしても後回しになりがちです。

 

それを、経営計画を立てる過程で

数字に表し、言葉に表していくわけです。

 

 

ハンパなく、頭使います。

 

脳みそに汗かきます。

 

 

これを毎月毎月

積み重ねていくわけです。

 

 

計画を立てて終わりじゃありませんからね。

 

立てた後が大事ですから。

 

 

 

融資のために作る

単なる数字合わせの経営計画なんぞ

意味がありませんよ。

 

 

東條でした。

それでは、また明日!