お金がないのには必ず理由がある

Vol.259

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門

キャッシュフローコーチ®/税理士

 

東條です。

 

 

 

「会社にお金がないけど、理由がさっぱり分からない」

 

本当によく聞きます。

 

 

 

会社にお金が残っていないのには

理由があるはずです。

 

 

一番初めに行うことは、

その理由を掴むことです。

 

 

 

大まかな理由は、

 

会社の

貸借対照表

 

これを見れば、

ザックリ分かっちゃうんですね。

 

BS(バランスシート)

 

っていうやつですね。

 

こんな感じのやつです☟

 

 

これを見れば、

会社設立以降、

お金をどのように調達して、

どのように使っているか

が一目瞭然です。

 

 

まずは、今現在

の状態を把握することが

第一歩です。

 

 

例えばこんな会社

(分かりやすさを重視するため、簡略化しています)

 

 

まず、右側の

負債の部:長期借入金 1,000

(現時点の借入金残高)

 

資本の部:資本金 500

(株主からの出資金額)

 

この合計額である 1,500円が

どのように運用されているかが

ポイントです。

 

この1,500を元に

何もしなければ、

この1,500は

キャッシュで残っている

はずなんですが、

 

会社運営する中で、

この1,500を

効率的に運用して

キャッシュを増やして

いくのが経営です。

 

 

しかし、この会社の場合は

「繰越利益剰余金」が

マイナス1,000

です。

 

この「繰越利益剰余金」とは、

会社が設立されてから現事業年度までの利益の累積額

です。

 

設立してから今までの間に

 

儲かっていればプラス

 

儲かっていなければマイナス

 

こういう科目なんですね。

 

 

なので、この会社の場合は、

会社の利益をうまく上げることが

できていないために

お金が残っていない

 

ホントざっくりですが、

こういうことです。

 

 

例えば、こういう会社はどうでしょうか?

 

(繰越利益剰余金はゼロですから、設立以来、利益も損失もでていない状態です)

 

負債の部:長期借入金 1,000

(現時点の借入金残高)

 

資本の部:資本金 500

(株主からの出資金額)

 

この合計額である 1,500円

 

 

このうちの大半が

 

商品

に変わっています。

 

卸売業や小売業など、

常に大量の在庫を持つような

業種に多いです。

 

1,500のうち、

1,000もの金額が

商品に変わっていますから、

キャッシュが残らないわけです。

 

 

この場合、

商品をいかにスピーディーに

キャッシュに変えていくか

 

この観点が重要なんですね。

 

 

例えば、こういった会社☟

 

 

この場合は、

1,500のうち、

1,000もの金額が

機械になっています。

 

 

製造業や医療法人・開業医

こういった業種は

どうしても設備投資が先行する場合が

多いです。

 

最新の設備を入れながら

業務の効率を上げたり、

最先端の技術を提供する必要が

あるわけですからね。

 

将来的に収益を生む

設備投資なのかはもちろん重要ですが、

 

現時点で資金繰りに困っているのであれば、

不要な設備を売却して、

少しでも手元資金を確保し、

維持費の削減をするのも

ひとつの手段です。

 

 

次、こんな会社☟

 

この場合は、

1,500のうち、

1,000もの金額が

になっています。

 

 

運送業者とか、タクシー会社、バス会社

なんかは、

こういう風になるのも

分かります。

 

車がないと、

会社運営すらできないですから。

 

 

けど、この状態

 

業種にかかわらず

結構多いです。

 

しかも、車の中身を見てみると、

 

ベンツやらレクサスやら

ごついアメ車やら…

 

 

これで

 

お金がないんです

 

って相談を受けるんです。

 

 

当たり前です。

 

1,500のうち、

1,000もの金額が

車になっています。

 

1,000の車すべてが

贅沢品とは言いませんが、

 

これ、会社の社員が知ったら

どう思いますか?

 

 

というより、分かりますよね。

社員たちにも

 

社員
あぁ、また車変わったね。

 

社員
どうなってるのかね?
会社、大丈夫なのか?

 

心配になりますよ。

 

 

 

売りゃいいんですよ。

 

お金がないんなら。

 

 

 

それで、一生懸命働いて、

バンバン儲かったら

また買えばいいんですよ。

 

正々堂々と

 

 

 

本気で会社を立て直すためには、

真っ先に経営者から身を削るべきです。

 

トップにその覚悟がないと、

誰にもその本気度は伝わりませんから。

 

 

 

会社を立て直すために

あえて軽自動車に乗っている

社長とかって

 

僕はカッコイイと思いますよ。

 

 

 

 

前置が相当長くなりましたが、

 

今回のブログは

これが言いたかったんですね。

 

書きながら気付きました (;^_^A

 

 

失礼いたしました。

 

 

東條でした。

それでは、また明日!