Vol.265
いつもありがとうございます。
二代目社長専門
キャッシュフローコーチ®/税理士
東條です。
やっぱり、人を雇うというのは、
難しいことですね。
慎重にならざるを得ないです。
とくに、少人数の中小企業は、
一人、二人雇うだけでも、
会社の状況が大きく変わることに
なります。
固定費が大幅に増加しますから、
その分、売上・粗利益を
出す必要があります。
それに加え、
その人の人生の一部を預かることに
なりますからね。
その人とその家族に
しっかりとした生活を
送ってもらう必要がありますから。
そのためには,
仕事にやりがいを感じてもらいたし、
給料もできるだけ多く払いたいです。
けれども、
本人が会社にもたらす利益に応じて、
給料・賞与は支払うべきですし、
それ以上に払っていたら、
会社がもたないですから、
なんとも悩みどころですよね。
自分の給料の3倍を稼いで一人前
よく、こんなことが言われます。
「稼ぐ」というのは、
売上じゃなく、粗利益のことです。
自分の給料の3倍の粗利益を
会社にもたらして、
ようやく元がとれる
こんなイメージですね。
和仁先生直伝、お金のブロックパズルでいくと、
こんな感じです。
このブロックパズルの通り、
従業員の給料は、粗利益から出ています。
売上からじゃありません。
売上から、
仕入や外注費の変動費を差し引いた
粗利益からです。
変動費・固定費についてはコチラ☟
さらに、
この人件費とほぼ同じだけの
”その他の固定費”が発生します。
家賃や光熱費、消耗品費などです。
この時点で、
人件費の約2倍を稼ぐ必要がありますよね。
約2倍稼いでようやく
固定費をまかなえるわけです。
つまり、利益がゼロの状態です。
ここから、利益を出さないと
会社は回らないんですね。
税金
借入返済
設備投資
こういったものは、
利益から支払います。
なので、従業員は、
1.自分の人件費
2.人件費以外の”その他の固定費”
3.利益
最低限、これくらいは
粗利益を稼ぐ必要があります。
これをそれぞれ1と考えたときに、
自分の給料の3倍を稼ぐ
必要があるという
計算になるんですね。
逆に言うと、
従業員がそれぞれこれくらい
やらないと、
会社として回りません。
もし、自分が部下をかかえて
いるのであれば、
さらに2倍、3倍・・・
の粗利益が必要になります。
グループ単位だとか
プロジェクト単位での
計算もできますが、
一般的には、こういった
考え方になります。
ほとんどの中小企業は、
社長の負担が相当高いんですね。
社長がもし万が一病気やケガで
離脱したら、
売上が一気に下がって、
会社が回らなくなる
ということもありがちです。
社長が倒れて回らなくなる会社
怖すぎますね…
いつ何時、何が起こるか分からない
時代ですから。
だからこそ、
従業員の皆さんに常に
会社にどれだけの粗利益が必要なのか?
この意識を持ってもらいながら
会社を運営していくべきです。
そうすることで、
社長に一存することなく、各々で
お客様に貢献しながら、
会社にも貢献する。
そして、自分の給料は自分で稼ぐ。
こういうことが実現できます。
言われてみれば、
当たり前のことなんですけどね。
けれど、会社に従業員として
雇われている段階では、
中々そこまで考えられないですから。
と言いますか、
そんなこと知らないですからね。
まずは、
従業員の皆さんに
知ってもらいましょう!
東條でした。
それでは、また明日!
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