350万円の借入返済のためには○○○万円の利益が必要

Vol.251

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門

キャッシュフローコーチ®/税理士

 

東條です。

 

 

 

銀行からの借入金

 

借入ってした方がいいのか

しない方がいいのか

 

よくそんな話になります。

 

 

 

銀行からの融資を受けるにしても、

目的がありますよね。

 

 

1.創業時のスタートアップの借入

 

2.ネクストステージへ駆け上がるための

運転資金・設備資金

 

3.売上が大きく増加し、

一時的に仕入れや経費の必要資金が

増加した場合の借入

 

4.季節によって商品仕入が増加するときに

一時的に必要になる仕入資金

 

5.決算時の納税、配当などのために

必要な資金

 

6.赤字の補填のための資金

 

 

例えば、1番や2番、3番の融資は

必要な借入です。

 

前向きな借入金ですので、

リスクを承知の上で融資を受けることは

必要になってきますよね。

 

 

4番、5番辺りは、

積極的には借りたくないですよね。

 

借りる必要がなければ、

それに越したことはないです。

 

 

6番は負の無限ループの入り口

かもしれないですね。

 

借入云々もそうですが、

なんとしても、会社を早急に立て直す

必要があります。

 

 

 

ただし、個人的には

 

借金をして、不幸になった話は

いくらでも聞きますが、

借金をして幸せになった話は

聞きません。

 

個人的には、

融資を受けるのは最終手段だ

という考え方です。

 

 

とくに、税理士や会計士の中でも

意見が分かれるところですよね。

 

キャッシュがあれば会社は潰れませんから、

融資を受けてでも

会社にお金を残しておくべき

という考え方も理解できます。

 

 

ただ、何千万円の借入をするということは

社長だけの責任じゃ済まなくなりますから。

 

 

社員にとっても自分たちの

給料に関わる一大事ですよ。

 

 

 

借入をするということは

毎月の返済資金が固定的に

出ていくわけです。

 

しかも、

この返済資金は

経費になりません。

 

借入を受けたお金が

売上にならないのと同様、

返済資金も経費にならないんですね。

 

 

 

借りたお金が預金通帳に

残っているのなら問題ありませんが、

大抵の場合、使います。

 

残念なことに

設備やら仕入やら、税金やらで

消えていきます ( ノД`)

 

 

 

 

この借入金の返済資金

どこから支払うかというと…

 

 

 

利益から支払います。

 

 

単純な数字に当てはめると、

(分かりやすさを重視するために簡便的な数字にしています)

 

売上高 1,300万円

仕入高   500万円

経費    300万円

利益    500万円

 

この利益には、税金がかかります。

 

法人税が利益の約3割
(法人税も経費になりませんから、利益から支払います。)

150万円

 

残ったお金は、

500万円 - 150万円

= 350万

 

です。

 

ここから借入金を返済します。

 

 

返済金が500万円あれば、

あっさりとキャッシュがマイナスです。

 

 

 

 

逆算で考えると、こういうことです。

 

年間借入返済金 350万円

(月々の返済金額 約30万円)

 

 

この場合、

 

年間で500万円の

利益を上げる必要があります。

 

 

和仁先生の

お金のブロックパズルで表すと・・・

 

 

 

年間350万円の借入金を

返済するために、

500万円の利益が必要なんです。

 

500万円の利益を上げて

ようやく、キャッシュがトントンです。

 

返済が終わるまで毎年ですよ。

 

 

社員にボーナス払ったり、

設備投資したり、

万一の備えのための貯金をしたり

するためには、

 

ここからさらに利益を出す必要が

ありますからね。

 

 

仮に、トータルで

7,000万円の

借入金残高があるのであれば、

1億円の利益が必要なわけです。

 

利益を出し、税金を払いながら

返済していく必要がありますからね。

 

 

 

だからと言って、

 

借入がすべて悪

とはいいません。

 

 

大事なのは、

こういうことを理解した上で借りる

ということです。

 

 

 

何も分からずに

漠然と借りれるだけ借りて、

毎月毎月返済をしていくということは

あまりにもリスキーです。

 

 

こういったリスクを承知の上で、

それでも借入が必要な場面は

必ず来ます。

 

事業を大きくしていくためには、

避けては通れない道ですから。

 

 

その際は、きっちり

お金の算段を付けてから

借りましょうね。

 

 

 

東條でした。

それでは、また明日!