「節税」とはお金を減らすこと

キャッシュフロー経営

Vol.228

 

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門

キャッシュフローコーチ®/税理士

 

東條です。

 

 

 

明後日から、学校も春休みに入るようです。

 

いよいよ今年度も終わりなんですね。

 

 

ところで、

日本の会社は3月決算が多いようです。

 

 

国税庁のwebサイトから調べてみると、

3月決算が、全法人の約2割を占めています。

 

それに次いで

9月決算、12月決算がそれぞれ1割ちょっとずつ

 

 

官公庁の会計年度や教育制度に合わせて

というのが大きんでしょうね。

 

 

ちょうどこの時期、

3月決算の会社

 

中には、慌てて滑り込みで節税対策を

バタバタってやっている会社も

あるんじゃないでしょうか。

 

 

期末にお金を使って節税

決算が終わって一息ついたころに

 

さらに納税がきて一気に資金ショート

という話もよく聞きます。

 

 

 

だからこそ、早め早めの

節税対策は重要です・・・

 

 

 

が・・・!?

 

 

 

 

結論から言うと、

節税をすると、会社にお金が残りません。

 

 

節税は、お金を使います。

 

確かに、お金を使わずにできることもあります。

 

 

「税額控除制度」といって、

社員さんの給料が増えたり、

高額な機械を買ったりすると

一部税金をまけてくれる制度もあります。

 

 

そのために機械を買うとかってなれば、

本末転倒ですが、

こういう制度が適用できるのであれば、

当たり前のように税理士さんが

やってくれているはずです。

 

 

他にも、

不要な固定資産を見直したり、

不良債権を整理したり、

 

合法的に来期の経費を先取り

したりもできます。

 

 

役員報酬とのバランスを考えるのも

節税のひとつとも言えるかもしれないです。

 

 

できることはありますが、

限界がありますよ。

 

 

基本的には

節税するためにはお金を使います。

 

 

 

たとえば、

こういう会社があったとします。

 

分かりやすさを重視するため、

数字と勘定科目を簡略化しています。

(税金は利益から支払います)

 

これをお金のブロックパズルで表すとこうなります。

 

西順一郎先生のSTRAC表をもとに、日本キャッシュフローコーチ協会 代表理事 和仁達也先生 がアレンジしたものです。

 

 

 

税金の支払いが 9

翌期へ繰り越せるお金が 21

です。

 

 

仮に、この会社の社長が、

[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L1″ icon=”me.jpg” name=”社長”]とにかく節税
無駄な税金一切払いません[/speech_bubble]

 

ということで、決算直前に

決算賞与の支払い 10
(役員に対しては難しいです)

備品の購入 10
(全額経費にするには要件があります)

を行うと、こうなります。

 

(税金は利益から支払います)

 

 

これを、お金のブロックパズルで表すとこうなります。

 

西順一郎先生のSTRAC表をもとに、日本キャッシュフローコーチ協会 代表理事 和仁達也先生 がアレンジしたものです。

 

税金の支払いが 3

翌期へ繰り越せるお金が 7

 

 

節税対策を行った結果

税金の支払いが

9 から 3 へ 6 減少しました。

 

一方では

翌期へ繰り越せるお金

21 から 7 へ 14 減少しました。

 

 

税金が減りましたが、

同時に翌期へ繰り越せるお金は

もっと減ってます。

 

 

お金とビジョンは連動しています。

 

将来使えるお金が少なくなると、

会社のビジョン達成が

先延ばしになります。

 

会社の戦略にも大きな影響を及ぼします。

 

 

節税が悪いわけではありません。

 

もちろん、支払う税金は

少ないに越したことはありません。

 

 

重要なのは、

事業計画を立て、予算を組みながら、

その範囲内で節税をし、

必要最低限のお金を残しておく

ことです。

 

 

何事もバランスが大事です!!

 

 

 

東條でした。

それでは、また明日!

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