Vol.116
いつもありがとうございます。
攻める二代目社長専門
お金のセーフティパートナー
東條です。
先日も、ある社長から
質問がありました。
むずかしいんだよね。
業種によって
変動費に該当するものが変わりますが、
一般的には、
原材料費、商品仕入高や
外注加工費
なんかが該当します。
例えば、
1本あたりのペットボトルの水
販売価格 100円
仕入価格 70円
としたとき、
この水を3本販売すると
売上高 300円
仕入高 210円
販売数量が3倍になれば、
仕入金額も3倍になっています。
この場合の
「仕入高」のように
売上に比例して
増減する費用のことを
変動費と言います。
一方、
販売数量の増減にかかわらず、
固定されている費用を
固定費
と言います。
例えば、
人件費、地代家賃、水道光熱費
リース料、減価償却費など
になります。
(今回は、固定費については参考程度で)
また、
売上高-変動費=粗利益
さらには、
売上高のうちに
変動費が占める割合を
変動費率
といいます。
例えば、毎月の数字が
売上高 1,000
変動費 700
粗利益 300
変動費率 70%
変動費率・・・中小企業の小売店の平均値が約70%です。
経済産業省統計データより
この会社をお金のブロックパズルに
当てはめるとこうなります。
和仁達也氏「超★ドンブリ経営のすすめ」からお金のブロックパズルを引用
実は、変動費率を下げる
ということは
想像する以上に
インパクトがあります。
例えば、変動費率を
1%下げるとどうなるでしょう?
売上高 1,000
変動費 690
粗利益 310
変動費率 69%
粗利益が10増加
です。
たった1%
変動費率が改善するだけで、
10の利益増
につながります。
売上を1,000とした場合は、
たった10の利益増ですが、
売上が1億円の会社なら百万円
売上が10億円の会社なら、1千万円
の利益増
につながります。
変動費率を
1%改善するだけです。
変動費率を
3%改善すれば、
その効果も3倍
です。
売上が1億円の会社なら3百万円
売上が10億円の会社なら、3千万円
の利益増
になります。
もちろん、売上を増加させることも
大事ですが、
同時進行で、このように
変動費の改善を考えることは大事です。
変動費率を改善するために
検討することはたくさんあります。
商品の仕入量を最適化する工夫をする
ロスを軽減する工夫をする
仕入単価を下げる工夫をする etc
そのためには、
仕入先別ではどうなのか?
商品別ではどうなのか?
在庫の管理・工程管理は適切か? etc
まずは
現状確認から始める
必要があります。
変動費
これを一括りに考えず、
要因ごとに分解して
工夫することが重要です。
10%改善する
となると、
厳しいですが、
1%~3%程度であれば
ほとんどの会社が
改善の余地があります。
もし、資金繰りでお困りの
経営者様がいらっしゃいましたら、
我々、キャッシュフローコーチに
お声がけください。
市場のニーズを見極めて
ひとつひとつ戦略的に
考えていきましょう。
東條でした。
それでは、また明日!
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