在庫が資金繰りに与える影響は?

キャッシュフロー経営

Vol.96

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門
キャッシュフローコーチ®/税理士

東條です。

 

 

資金繰りを悪化させる

要因のひとつとして、

 

在庫

 

があります。

 

 

[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”社長”]そもそも在庫って少ない方が良いってのは分かるけど、実際どういうことなの?[/speech_bubble]

 

先日、知り合いの社長が

実はこういった疑問を

持っていたことが判明しました。

 

 

例えば、12月決算の会社が、

当期の12月20日に

50円の商品を買って

それを

翌期の1月10日に

100円で売った

とすると、

 

このようになります。

(分かりやすさを重視するため、簡略化してます。)

 

 

①より

当期の12月末の決算時点では

まだその商品は

売れ残っていますから、

仕入として経費にならず

商品として資産で持っています。

 

②より、

お金の動きで考えると、

お金が商品に変わり

お金が減っただけです。

 

 

 

 

一方、翌期においては、

その商品が売れましたから、

 

その商品が

仕入として経費になります。

 

売上と仕入は

同じタイミングで

売上として収益になり、

仕入として経費になります。

 

同時に、

商品が売れてお金が回収

できます。

 

この、

仕入代金の支払日の12月20日から

販売代金の回収日 1月10日までの期間が

 

資金繰りがもっとも回らない

ところです。

 

一時的にお金が減ることで

資金繰りを圧迫します。

 

 

なので、

商品の仕入代金を支払うタイミングと

商品の販売代金を回収するタイミングを

近づけば近づけるほど

資金繰りは楽になります。

 

 

在庫は必要最小限

支払はできるだけ遅く

回収はできるだけ早く

 

王道ですね。

 

 

とくに

流通業、小売業

については、

 

物を安く仕入れて、高く売る

 

これがすべてになりますから、

在庫は多めに

確保しておきたいものです。

 

 

在庫を保有するメリットは

たくさんあります。

 

例えば、

①品切れを防ぐことができる

②商品の不具合、クレームの際にも迅速な対応ができる

③急な需要の増加にも対応できる

④大量仕入れで仕入単価を下げることができる

などなど

 

たくさんの

メリットを享受できますので、

ある程度の在庫を

持つことは必要です。

 

しかし、

過剰在庫は、

こういったメリットを

一気に打ち消してしまいます。

 

例えば、

①時代遅れや品質劣化による価値の低下

→安売りや廃棄により、損失が発生

 

②保管場所の確保や管理費用の増加

→運搬作業や在庫の入出庫、棚卸作業など

無駄な作業が増大し、大幅なコスト増

 

③キャッシュフローの悪化

→お金が在庫に変わるため、手元資金が減少

 

などなど

 

こちらも挙げるとキリがありません。

 

 

いずれにしても、

過剰在庫は、

 

手元資金が減少し、

コストが増え

安売り・廃棄の原因になる。

 

良いことがないです💦

 

 

過剰在庫を解消するために

検討することはたくさんあります。

 

商品の仕入量を減らす工夫をするのか

ロスを軽減する工夫をするのか

仕入単価を下げる工夫をするのか

 

 

 

同時に、仕入れた商品を

いかに損切りせずに高値で

効率的にさばくかを

工夫する必要もあります。

 

 

過剰在庫

 

これを一括りに考えず、

要因ごとに分解して

工夫することが重要です。

 

 

 

もし、過剰在庫でお困りの

経営者様がいらっしゃいましたら、

 

我々、キャッシュフローコーチに

お声がけください。

 

市場のニーズを見極めて

ひとつひとつ戦略的に

在庫を抱えながら、

 

最短ルートで現金化する

方法を考えましょう。

 

 

 

東條でした。

それでは、また明日!

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