いつもありがとうございます。
二代目社長専門税理士
東條です。
昨日、中田敦彦さんの動画を見て、
メディアの在り方について、
深く考えさせられることがありました。
特に印象的だったのは、
「視聴スタイルの劇的な変化」
です。
まず、中田さんは
メディアの変化を3つの時間軸で見ていました。
1. 50年単位の視点
映画からテレビへ
そしてテレビからインターネットへ。
半世紀ごとに起きる「メディア革命」の波。
2. 10年単位の視点
2014年:4G普及によるスマホ動画視聴の一般化
2019年:インターネット広告費がテレビを上回る
2024年:選挙結果に見る影響力の逆転
3. 1年単位の視点(2024年)
都知事選→総裁選→兵庫県知事選
という感じで、徐々に顕在化する変化の流れ。
しかし、今日はさらに興味深い視点について
お話ししたいと思います。
それは、YouTubeにおける
「視聴スタイルの進化」
です。
かつてYouTubeと言えば、
8分程度の短い動画が主流でした。
視聴者は
「選んで、集中して観る」
というスタイルでした。
その後、ショート動画の時代が到来。
15秒程度の超短尺コンテンツが
若者を中心に爆発的に普及しました。
ところが、ここにきて新たな潮流が。
それが
「ながら視聴」
を前提とした
長時間コンテンツの台頭です。
中田さんは面白い例を挙げていました。
だから40分以上の動画が必要になる
これ、とても面白い指摘だと
私は思うんです。
なぜなら、これはビジネスにおける
「顧客接点」の在り方
そのものを問い直すものだからです。
考えてみてください。
現代の企業と顧客の関係
・営業時間内での限定的な接点
・formal(形式的)なコミュニケーション
・短時間での用件処理
これが今や
・24時間365日の常時接続
・casual(日常的)なコミュニケーション
・長時間の関係性構築
へと変化しています。
と思われた、そこのあなた
今や、コミュニケーションは自動化の時代です。
メールやLINEで問い合わせをしても、
自動応答がなされます。
質問があればチャットボットで
リアルタイムで回答がきます。
サービスのクオリティも大事ですが、
まずは初期対応の
スピードが問われているわけです。
もちろん、自動化すればオッケー
とはなりません。
当たり前ですが、
誠心誠意な対応
つまり、
誠実性
行きつくところ、
結局は人と人との関係性です。
時間や状況によって、
人間の対応は不可能なことは多いです。
だからと言って、
後回しにしていれば、それは
自己都合
でしかありません。
お客様都合
というのであれば、せめて
初期対応にて、
「いつ、誰が、どのように対応するのか」
これを明確に伝えることが大事ですよね。
これは、自動化できるはずです。
やろうと思えば、
これくらいはやって当たり前
もう本当、
おそろしい時代ですよ(T_T)
二代目経営者の皆様、
お客様とのコミュニケーションは
まだ「旧来型」になっていませんか?
例えば、
1. 情報発信の頻度
・週1回の定期便
・月1回のニュースレター
・年2回の営業訪問
これらは、もはや不十分かもしれません。
2. コミュニケーションの質
・形式的な挨拶
・一方的な商品案内
・表面的な関係性
これでは、深い信頼関係は
築けないでしょう。
これからの時代に必要なのは、
1. 常時接続型の関係性
・SNSでの日常的な情報発信
・オンラインでの気軽な相談対応
・リアルタイムの情報共有
2. 深い価値提供
・業界知識の共有
・問題解決のノウハウ提供
・共に成長するパートナーシップ
3. 長期的な関係構築
・顧客の成長に寄り添う
・共通の目標設定
・価値観の共有
特に重要なのが
「ながら接点」
の設計です。
お客様は、常に何かをしながら
情報を取得しています。
・通勤しながら
・仕事の合間に
・家事をしながら
・運動しながら
その「ながら時間」に、
いかに有益な情報や関係性を
提供できるか。
これが、これからの企業経営における
重要な差別化要因になると
私は確信しています。
いずれにせよ、
もはや「営業時間内」だけの
関係性では不十分なのです。
企業と顧客の関係性は、
より親密に、より日常的に、
そしてより長期的なものへと
変化していくでしょう。
YouTubeの視聴スタイルの変化は、
まさにその象徴と言えるのではないでしょうか。
「選んで集中」から「ながら接点」へ
「短時間接触」から「長時間共存」へ
この流れは、もはや不可逆なものです。
二代目経営者の皆様。
先代から受け継いだビジネスモデルを、
この新しい時代に適応させていく。
それが、私たちに課された
使命なのだと思います。
今こそ、顧客との関係性を
根本から見直すときなのかもしれません。
中田あっちゃんのYouTubeを見ながら、
ふとこんなことを考えてしまう
今日この頃です。
東條でした。
それでは、また明日!
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