Vol.224
いつもありがとうございます。
二代目社長専門
キャッシュフローコーチ®/税理士
東條です。
一昨日から2日間にわたり、
粗利益
について記事にしてきました。
今回は、
粗利益と固定費についてです。
粗利益と固定費
一見、あまり関係なさそうです。
けど、実は結構
関係性があるんですね。
まず、粗利益(アラリエキ)
粗利(アラリ)ってよく言いますね。
売上高 ー 変動費
です。
変動費のご説明はコチラ☟
粗利益
お金のブロックパズルでいうところの
ここです。
日本キャッシュフローコーチ協会理事 和仁達也先生直伝 お金のブロックパズル
粗利益は、大元の利益であり、
会社の商品やサービスにおける
ビジネスそのものの能力を示しています。
また、固定費とは、
売上高の増減に関わらず発生する費用を言います。
お金のブロックパズルでいくと
ここです。
日本キャッシュフローコーチ協会理事 和仁達也先生直伝 お金のブロックパズル
具体的には、
人件費、地代家賃、水道光熱費、接待交際費、リース料、広告宣伝費、減価償却費
などがあります。
詳しくはコチラ☟
粗利益から固定費を引いた数字が
”利益” です。
粗利益 - 固定費 = 利益
つまり、
固定費が粗利益を超えなければ
利益が残ります。
粗利益を超える固定費を使わないことこそが利益を生む鉄則
といわれるほどですから。
だからこそ、
あらかじめ固定費を予算立てておくことは
重要なんです。
期首時点で
今後一年間に発生する固定費を
概算で掴んでおくんですね。
ある程度予想できますから。
”固定費”っていうくらいです。
売上高の影響を受けることなく、
金額が固定されている経費ですから。
「よーい、スタート!」
の段階で、今後一年間の固定費くらい
ある程度予測がつくんですね。
この一年の間に
役員報酬いくらにするとか
人をいつどれだけ雇って、昇給はどれくらいとか
新店舗出す予定だから、家賃はこれだけ増えるとか、
すべて行き当たりばったりで
決めるわけではないはずですし、
経営をやっている以上、
頭にはあるじゃないですか。
それを数字にしてみるだけです。
今後一年間の固定費を
それぞれ予測してみましょう。
役員報酬 ×××円
給料 ×××円
地代家賃 ×××円
水道光熱費 ×××円
消耗品費 ×××円
・・・・・
合計 年間固定費 ×××円
この金額が
今後一年間のうちに使うであろう
固定費です。
実は、この数字が、
今後一年間で最低限必要な粗利益
になります。
ちょっとややこしいですよね。
この粗利益を稼ぐことができれば、
粗利益 = 固定費
∴ 利益 ゼロ
これを
損益分岐点
といいます。
お金のブロックパズルでいくと
こういう状態です。
日本キャッシュフローコーチ協会理事 和仁達也先生直伝 お金のブロックパズル
ちなみに、
ここで出てきた固定費(=粗利益)を
粗利率で割り返すことで出てくる売上高が
損益分岐点売上高
固定費(粗利益) ÷ 粗利率
この計算で出てきます。
お金のブロックパズルでいくと
この売上高のことです。
日本キャッシュフローコーチ協会理事 和仁達也先生直伝 お金のブロックパズル
この場合は、
年間100円の売上高を上回れば、黒字
年間100円の売上高を下回れば、赤字
こういう売上高のことを
損益分岐点売上高
といいます。
これ、結構大事です。
けれども、もっと大事なのは、
この損益分岐点売上高を把握しながら
経営すること
ここが抜けていると、
ってか、赤字なの?
マジ?
みたいなことが起こります。
前期の決算から計算しても
問題はありませんが、
どうせなら、
リアルタイムでの
損益分岐点売上高を
生きた数字として扱っていきたいと思いませんか?
だからこそ、期首時点で
固定費を予算立てておきましょう。
3月決算の会社であれば、
今から、
2017年4月1日から本日までの
固定費を洗い出して、見直してみましょう。
細かい経費まで見る必要はありません。
大まかなものを洗い出して、
来期の固定費の概算予測を立ててみましょう。
すると、
来期の損益分岐点売上高が出てきます。
そうすることで、
今回立てた来期の予測を修正しつつ、
直近のリアルタイムの数字をリンクさせながら、
より未来まで見通した生きた数字を
扱いながら経営することが出来ます。
もちろん、粗利率を把握しておくことも
必要ですよ。
固定費から逆算することで
”損益分岐点売上高”が把握できる
今回は、こういうお話でした。
東條でした。
それでは、また明日!
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