スイスデッドから商品の売り方を読み解く!

キャッシュフロー経営

Vol.41

いつもありがとうございます!

 

二代目社長専門
キャッシュフローコーチ®/税理士

東條です。

 

今日は、以前お会いした
ファッションスタイリスト
の方からお聞きした
非常に興味深い話が
ありますので、ご紹介します。

 

スイスの腕時計
の話です。

 

1950年代から、
1970年代にかけて、
スイスには、星の数ほどの
腕時計の小工場が
あったようです。

当時のスイスの腕時計は
手巻き・自動手巻きの
いわゆるゼンマイ式の時計が
主流でした。

 

スイス製腕時計といえば、
ひとつひとつ時計職人が
匠の技を駆使しながら
製作しており、

当時から品質を保証され
世界一のシェアを
誇っていました。

 

ところが、
1969年

日本の時計メーカーである

「セイコー」
が世界初の
クォーツ腕時計を発表

しました。

 

当時のゼンマイ式の時計は、
一日1分、月30分以上
時間のズレがあったようです。

しかも、毎日
ゼンマイを巻かないと
いけないんです。

 

それに対して、
「セイコー」の
クォーツ時計とは、
水晶振動子を用いた
電池式の時計であり、

一日0.2秒のズレという、
ズバ抜けた精度だったようです。

 

そのため、
セイコーのクォーツ腕時計が
バカ売れ、
スイス製ゼンマイ式腕時計は
大きく売上を
落としました。

 

それがキッカケでスイスの
小工場は軒並み廃業に
追い込まれ、その時代に製作
された腕時計が、欧州に大量に
在庫として残されました。

俗に、

「クォーツショック」
と呼ばれます。

 

ここで終われば、
何も面白い話では
ないんですが、

 

ここからです!

 

当時の腕時計は、
ゼンマイ式ではあるが、
非常に性能が高く、
職人の技が詰まった
逸品ばかりです。

それが、欧州のスイスの
地に大量に、しかも
未使用品で在庫として
残されているんです。

 

この在庫品を商品化したものが、

スイスデッド

と呼ばれます。

 

この、「スイスデッド」

実用性を無視すれば、
その商品自体も高品質で、
しかも、在庫品のため、
比較的安価で購入できます。

 

しかし、私がすごいと思ったのが

この「スイスデッド」という商品

 

「クォーツショック」

というその歴史

までもが、アンティーク商品としての
商品価値になっています。

しかも、結果的にですが、
日本の企業がスイスの会社を
倒産に追い込んでいるんです。

日本人なら、何かしらの
感情が沸くかもしれないですね!

 

この歴史を聞いた上で購入するのと
聞かないで購入するのとでは、

アンティーク商品として

商品価値がまったく違う

と感じます。

 

さらに、

「スイスデッド」

というそのネーミング!

これがまた絶妙じゃないでしょうか?

スイスのデッドストック
 (売れ残り品)

で、スイスデッド

これを聞くと、
クォーツショックが
頭によぎります。

 

”商品のストーリーを売る”

 

ことの重要性を改めて
認識しました。

 

東條でした。

それでは、また明日!

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