何もしないと「シロ」が「濃いグレー」に見えますよ

キャッシュフロー経営

Vol.229

いつもありがとうございます。

 

二代目社長専門

キャッシュフローコーチ®/税理士

 

東條です。

 

 

 

昨日の記事で

「節税するとお金が減る」

というところに言及しました。

 

「節税」にはかなり意欲的に、

取り組まれる経営者も多いですが、

 

結構見落としがちなのが、

「経費を見直す」

ということです。

 

 

この場合の「見直し」ですが、

 

もちろん、無駄なコストをカットする

という意味もありますが、

 

一度使った経費を再度、確認する。

文字通り、

「見直す」

 

 

「経費の中身を知り、内容を記録しておく」

 

ということです。

 

 

 

税務調査の際、

経費の中で、とくに目立つのが

 

接待交際費

 

 

取引先との飲食代や贈答品、

ゴルフ代などが該当します。

 

とくに接待交際費は、

個人的な支出が混じり込んだり

しやすいですから、

支出額が大きいと

税務署も目を光らせます。

 

 

 

業種によっては、

派手に接待を行い、そこから受注につなげる

ということも

まだまだあります。

 

一回十数万円を接待に投資して、

将来の数百万、数千万の売上を獲得する。

 

 

こういうことも十分あり得ますから。

 

 

会社の業績や規模、経営者によって、

経費の使い方やその効果の出し方は

まったく違いますからね。

 

 

 

仮に

一回の飲食代が十数万円かかったとしても、

実際に得意先や外注先、事業関係者と一緒に行って、

 

その結果、

大きな受注の獲得につながったとか、

新たな大口の得意先を紹介をもらったとか、

人手不足で困っていた中、

信頼できる新しい外注先と手を組むことができたとか

 

何かビジネス上の成果を上げられたとしたら、

それこそが、

「接待交際費」

 

 

問題ない経費ですよ。

 

明確に事業と紐づけされている経費は

疑いようもなく経費です。

 

 

 

もちろんその結果、

成果が上がらなかったとしても

それは結果の問題ですから。

 

その事実があれば、

問題ない経費です。

 

 

けれども、

その事実をどこにも控えておくことなく、

ただ、領収書だけが保管されているとしたら、

これは、他の人が見ると

完全にグレー

です。

 

 

大事なのは、

客観性です。

 

客観的に見て、事業と紐づけできる経費はオッケー

そうじゃなければ、アウト。

 

 

 

客観性がなければ、税務署の方からは、

[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”税務署職員”]こんな金額の大きい飲食代、社会通念上、あり得ないですよ!
客観的に見て、業務の遂行に必要なものとは思えないです[/speech_bubble]

 

 

こんな感じで指摘があるでしょうね。

 

 

これが、

2年も3年も前のことだとしたら、

誰と行ったか覚えていられる保証は

ありませんし、

結果、どういう仕事につながったかとか、

説明できる保証もありませんよね。

 

 

だからこそ大事なのは、

事実をすべて記録に残しておく

ことです。

 

 

指摘を受けたときに、

しっかりと説明でき、

正当な経費だと証明できる根拠を

残しておくんですね。

 

  1. 年月日
  2. 参加者の会社名・氏名・関係
  3. 金額と飲食店名

これに加えて

ちょっとしたレポートですよね。

 

このレポートが詳しければ詳しいほど

説得力が増しますよね。

 

 

個別具体的に明確に事業との関係を説明でき、

客観的な信ぴょう性を確保するために

 

事実を記録しておくだけなんです。

 

 

 

もちろん、事実を捻じ曲げちゃダメですよ。

脱税ってことになりますから。

 

 

[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]こんな面倒くさいことできるか![/speech_bubble]

 

と思われるかもしれませんが、

 

客観的にみて

クエスチョンマークを

連想させるものがある限り、

そのリスクは排除しておかないと

後で余計に面倒くさいですから w

 

 

 

最後にひとつ

 

そもそも中小企業は、

税金を計算するうえで、

接待交際費は年間800万円までしか

経費にならないですからね。

(原則的にはです。)

 

 

東條でした。

それでは、また明日!

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